糸除毛の歴史についてのお話です。
日本ではまだ知名度の少ない糸脱毛。
糸除毛は、糸で顔や身体の産毛やムダ毛を抜く、昔から中国の民間で伝わってきた美容技術です。
糸除毛の歴史は古く、はじまりは隋の時代にさかのぼります。
もともと糸除毛は嫁入り前にだけ許される特別な美容法で、嫁入り前に幸せな運の良い先輩既婚女性に糸除毛してもらうことで結婚生活が順調で幸せになると信じられていました。
このため、今でも糸除毛には開運効果があると言われています。
糸除毛は台湾では『挽面』
中国大陸の広州あたりでは『界面』
中国大陸北方では『絞面』、その他『開臉』や『拉面』など
様々な呼び方で呼ばれています。
インドでも古くから糸を使った脱毛が発明され発展していったため、糸除毛はアジアや中東の多くの国や地域で広く普及してきました。
出典:蝶式糸除毛について
私に糸除毛を教えてくださった先生は台湾の方で、自身も子供の頃からおばあちゃんに糸で脱毛をしてもらっていたそうです。
日本ではまだ糸での脱毛は馴染みがありませんが、中国や台湾などでは現在でも広く愛されている一般的なお顔のお手入れ法なのです。
以前、台湾旅行に行ったとき、街中で椅子に座り糸除毛をするおばさんがお店を開いていました。
日本では見かけない光景。
中国や台湾では、これも日常的な光景です。